FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

そんなもんですか?

ossan.jpg

例えば自分の子どもでも、私とは違う人間なので
「あなたには絶対にこれがいいはずだ!」と私は言えない。

多分思春期であろう子どもに対してフルパワーで怒る時は
「かかってこいや~!!!!」といつも期待しているのだけどかかってこない。
議論しようぜって思っているのにさっぱり議論にならない。

でも自分もずっとそうだったなと思う。
自分に自信がないから面と向かって親に反論することができなかった。
「それは違う。」と心の中で思っていても絶対に言えなかった。
自分の想いを言葉にできない悔しさと情けなさで部屋で1人よく泣いていた。

父はいつも私に
「何とか言うてみい。悔しかったら何とか言え。」と言うのだけれど
私はずっと黙っていた。

喧嘩にもならない喧嘩の後に父はいつも手紙をくれた。
手紙の中で「昨日は言いすぎて悪かった。」と父は自分から謝っていた。

いつだったかまたそんな喧嘩の後で、口で言えない私は自分の想いを長い手紙にして父に渡した。
内容はよく覚えていないけどまとまらない自分の気持ちを一生懸命泣きながら書いたように思う。

それを読んだ父は目に涙をためて
「これだけしっかりした自分の考えがあるんだったら一人前や。立派なもんや。自立した大人や。」
としきりに私を褒めてくれた。
自立なんてとんでもないまだまだあほな十代の私のことをだ。

今になってその時の父の気持ちが痛いほど分かる。
父はずっと私に自分の言葉で反論して欲しかったのだ。
間違っているとかいないとかそういうことではなくて私の考えをぶつけて欲しかったのだ。
だから必要以上に私をあおってその言葉を引き出そうとしていたんだなあ。
私があまりに何も言わないから一方的に傷つけてしまったんじゃないかと1人苦い想いをしていたのだろう。

父は私を叱っていたのではなくて一人前の人間同士の話がしたかったんだなと思う。
だから私は父から「お前にとってこれが一番いいことだ。」なんて一度も言われたことがない。

今父が生きていたら「あの時は悪かったなあ。」と一杯飲みながら詫びたいなと思うが
もう父はいないのでそれは叶わない。
今なら本当に自立した大人同士、ちょっとはましな議論ができそうなのに残念だ。

そんなことを思い出して子どもに手紙を書いてみた。
時間がなかったので「読むから聞いてな。」と言って読み聞かせた。
かなり気合いの入った手紙の終盤あたりで子どもは言った。
「まだあるん?」

その一言でへなへなと力が抜けた私の脳裏をかけめぐるこの格言『親の心 子知らず』

私は言いました。

「もうない。」

ちなみにイラストタイトルは「teatime」
このおっちゃんに「ま、そんなもんじゃわ。」と言われたい。




2012.02.28. Miyuki Ishimoto



添付されている画像の無断転用・使用を禁止いたします。

























スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

「孝行したい時に親はなし」・・ともいいますね・・。

すれ違って
後悔して

だから歳を重ねるごとに
せめてもの罪滅ぼしにと
ほかの人にもやさしくなれる気もしますね。

Re: No title

ゆきちゃん、ありがとう。
まさにそう。
今ならああしたのに、こうできたのにって思うんだけど。

できれば・・
ほんとにせめてもの罪滅ぼしに
与えてもらったものを大事にして
周りの人のために使えたらな~と思います。

ポストカード、ありがとう。

プロフィール

minominomushi

Author:minominomushi
FC2ブログへようこそ!

最新記事
月別アーカイブ
カレンダー
08 | 2018/09 | 10
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
カテゴリ
FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
最新コメント
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。